ご挨拶

愛芸アシスト基金は、その前身である「愛知県立芸術大学を支援する会」が平成20年度に発足して以来、さまざまな支援活動を行い、多くの成果を上げてきました。いくつもある支援事業の中から一例を挙げますと、大学が総力を挙げて取り組んでいるオペラ公演は、音楽学部と美術学部のユニークな合同作業の上に成り立ったもので、年々成長を見せ、充実感を増してきています。

芸術を志す者にとっては、大学を出てからが勝負の時です。労多くして報いの少ない世界なので、みな必死に続けているのが現実です。「継続は力なり」と申しますが、私自身、数多くの応援者の存在がありましたので、ここまで続けてくることができました。学生の未来への架け橋としてのアシストにご賛同いただければと思います。愛知県立芸術大学(愛知芸大)は、愛知独自の個性的な芸術環境の創出、人材の育成への期待をこめて、昭和41年に、当時の桑原知事の尽力により創設されました。モノづくりが特長のこの地方に、もうひとつ、感性・文化のランドマークができたと言えます。

愛芸アシスト基金は、そうした建学の志を踏まえて、この地方から優れた芸術家や、感性豊かな人材が輩出されることを期待する人達、また芸術およびその教育に関心を寄せる人々と企業によって、大学を支援するために生まれました。

芸術教育は社会的、地域的な拡がりを持つ文化活動でもあります。とくに芸術教育の重要な要素である演奏会、展覧会などの発表活動は、大学の教育活動であると共に、それ自体が文化活動であり、社会との連携・交流の場となります。また、愛芸アシスト基金の方々に、発表の場に来ていただくことも、学生たちを勇気づける力強い支援となります。

愛知芸大と愛芸アシスト基金の方々で創り出すこうした活動が、この地方の文化、芸術環境を充実させる起爆剤になることを期待しています。愛芸アシスト基金は、これからも一層、愛知芸大と一般市民や企業との連携・交流の機会の拡大に寄与していきたいと考えております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

松村公嗣(愛知県立芸術大学学長)